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1〜20 / 21〜40 / 41〜60 / 61〜80 / 81〜100

.百人一首で100のお題 お題だけ百人一首
001雨宿り。君の服が濡れている。 秋の田の かりほの庵の 苫をあらみ わが衣手は 露にぬれつつ
002洗濯物に白いシャツ。夏の訪れ。 春すぎて 夏来にけらし 白妙の 衣ほすてふ 天の香具山
003ひとりで眠る。ながいながい夜。 あしびきの 山鳥の尾の しだり尾の ながながし夜を ひとりかも寝む
004高い山に降る雪。近景より鮮やかな遠景。 田子の浦に うち出でてみれば 白妙の 富士のたかねに 雪は降りつつ
005声を聞くとさみしくなる。 奥山に 紅葉踏み分け 鳴く鹿の 声聞くときぞ 秋は悲しき
006君と僕の間に、降り積もる時間と何か。 カササギの 渡せる橋に 置く霜の 白きを見れば 夜ぞふけにける
007あの月はいつか見たのと同じものなのに。 天の原 ふりさけ見れば 春日なる 三笠の山に 出でし月かも
008余計なこと言わないで。好きなことしてるだけなの。 わが庵は 都のたつみ しかぞすむ 世をうぢ山と 人はいふなり
009サクラチル 花の色は 移りにけりな いたづらに 我身世にふる ながめせしまに
010君と僕はいつかそこで一度だけすれ違った。 これやこの 行くも帰るも 別れては 知るも知らぬも あふ坂の関
011「遠くに行きます」/どこに行くとは言わないけれど わたの原 八十島かけて 漕き出でぬと 人には告げよ あまのつりぶね
012閉じ込めてしまおうか? 天つ風 雲のかよひ路 吹きとぢよ 乙女の姿 しばしとどめむ
013重なる思い。深い淵。/溺れてしまえばいいんだよ。 筑波嶺の みねより落つる みなの川 恋ぞつもりて 淵となりぬる
014こんなに乱れるのは誰のせい 陸奥の しのぶもぢずり 誰ゆゑに 乱れそめにし 我ならなくに
015夜明け、君のために花を摘む。 君がため 春の野にいでて 若菜摘む わが衣手に 雪は降りつつ
016君が待っていると聞いたなら、今すぐにでも帰るのに。 立ち別れ いなばの山の 峰に生ふる まつとし聞かば 今帰り来む
017こんなにも紅い川は、神様だってきっと知らない。 ちはやぶる 神代もきかず 竜田川 からくれなゐに 水くくるとは
018夢でも逢ってくれない人。 住の江の 岸に寄る波 よるさへや 夢のかよひ路 人目よくらむ
019君に逢わずにどうしろって言うのさ? 難波潟 短かき蘆の 節の間も 逢はでこの世を 過ぐしてよとや
020たとえこの身が滅んでも。/知られたらお終い わびぬれば 今はた同じ 難波なる 身をつくしても 逢はむとぞ思ふ

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.百人一首で100のお題百人一首
021月を待っていたわけじゃないんだ。 今来むと いひしばかりに 長月の 有明の月を 待ち出でつるかな
022山+風=嵐(漢字は自由)/だから○○って言うんだ 吹くからに 秋の草木の しをるれば むべ山風を あらしといふらむ
023哀しいのは私だけじゃなくて 月見れば ちぢに物こそ 悲しけれ わが身ひとつの 秋にはあらねど
024神様への捧げもの。 このたびは ぬさもとりあへず 手向山 紅葉のにしき 神のまにまに
025君をさらってしまおうか。 名にし負はば 逢坂山の さねかづら 人に知られで くるよしもがな
026君に心があるならば、次が来るまで待っていて。 小倉山 峰の紅葉ば 心あらば 今ひとたびの みゆき待たなむ
027いつから君のこと好きだった? みかの原 わきて流るる いづみ川 いつ見きとてか 恋しかるらむ
028さみしいのは誰もいないから。 山里は 冬ぞさびしさ まさりける 人目も草も かれぬと思へば
029間違えた素振りで、君を手折ってしまおうか。 心あてに 折らばや折らむ 初霜の 置きまどはせる 白菊の花
030朝は嫌い。君が帰るから。 有明の つれなく見えし 別れより 暁ばかり 憂きものはなし
031夜明けの雪原。月の夜みたいに。 朝ぼらけ 有明の月と 見るまでに 吉野の里に 降れる白雪
032君がかけた僕のしがらみ(まとわりついて離れないもの) 山川に 風のかけたる しがらみは 流れもあへぬ 紅葉なりけり
033穏やかな春の日。散り急ぐ花。停滞と性急。 久方の 光のどけき 春の日に しづ心なく 花の散るらむ
034友達はもういない。 誰をかも 知る人にせむ 高砂の 松も昔の 友ならなくに
035花だけは今も変わらず香るのに 人はいさ 心も知らず ふるさとは 花ぞ昔の 香ににほひける
036夜明けに月を探してる。/君はどこに行ったの。 夏の夜は まだ宵ながら 明けぬるを 雲のいづこに 月宿るらむ
037切れたネックレス。散らばる真珠。 白露に 風の吹きしく 秋の野は つらぬきとめぬ 玉ぞ散りける
038忘れられた私。死んでしまうあなた。喜劇的な悲劇。 忘らるる 身をば思はず 誓ひてし 人の命の 惜しくもあるかな
039忍ぶしかない恋なのに。 浅茅生の 小野の篠原 しのぶれど あまりてなどか 人の恋しき
040「何か悩んでるの?」って言われてしまうなんて。 忍ぶれど 色に出でにけり わが恋は 物や思ふと 人の問ふまで

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.百人一首で100のお題百人一首
041「君は好きな人がいるんだって、噂で聞いたよ」 恋すてふ わが名はまだき 立ちにけり 人知れずこそ 思ひそめしか
042ずっとあなただけが好きだと言ったのに。 契りきな かたみに袖を しぼりつつ 末の松山 波こさじとは
043君に逢うまで、こんな苦しみ知らなかった。 逢ひ見ての 後の心に くらぶれば 昔は物を 思はざりけり
044恋をしなければ良かったの。 逢ふことの 絶えてしなくば なかなかに 人をも身をも 恨みざらまし
045僕が今消えても、泣く人などいないよ。 あはれとも いふべき人は 思ほえで 身のいたづらに なりぬべきかな
046行方知れずの恋 由良の門を 渡る舟人 かぢを絶え ゆくへも知らぬ 恋の道かな
047そこに秋が来たことを、知る人は誰もいない。 八重むぐら しげれる宿の さびしきに 人こそ見えね 秋は来にけり
048砕け散る気持ち。知らぬふりのあなた。 風をいたみ 岩うつ波の おのれのみ くだけて物を 思ふころかな
049昼はしんしん、夜はごうごう。 みかきもり 衛士のたく火の 夜はもえ 昼は消えつつ 物をこそ思へ
050命なんかかけられるから、今は少しでも傍にいる。 君がため 惜しからざりし 命さへ 長くもがなと 思ひけるかな
051僕がどれだけ想っているのか、君が知ることはないでしょう。 かくとだに えやはいぶきの さしも草 さしもしらじな 燃ゆる思ひを
052わかっていても憎たらしいの。 明けぬれば 暮るるものとは 知りながら なほ恨めしき 朝ぼらけかな
053どれだけ待ったか本当にわかってる? 嘆きつつ ひとりぬる夜の 明くる間は いかに久しき 物とかは知る
054忘れないよと言われたから、今日のうちに死んでしまおうか。 忘れじの 行末までは かたければ けふをかぎりの 命ともがな
055今はもうないそれの名を。 滝の音は 絶えて久しく なりぬれど 名こそ流れて なほ聞こえけれ
056せめてあと一目だけでも あらざらむ この世のほかの 思ひ出に 今ひとたびの あふこともがな
057会えたと思えばもういない めぐり逢ひて 見しやそれとも わかぬ間に 雲がくれにし 夜半の月かな
058そうよ、忘れられたのは私でしょう? 有馬山 ゐなの篠原 風吹けば いでそよ人を 忘れやはする
059こないと知っていたなら、最初から待ったりしなかった…のに。 やすらはで 寝なましものを 小夜ふけて 傾ぶくまでの 月を見しかな
060まだ見ない。まだ着かない。 大江山 いく野の道の 遠ければ まだふみも見ず 天の橋立

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.百人一首で100のお題百人一首
061いにしえの都、今日の華やぎ いにしへの 奈良の都の 八重ざくら けふ九重に にほひぬるかな
062嘘をついても許さない 夜をこめて 鳥のそら音は はかるとも よに逢坂の 関はゆるさじ
063「諦めます」と言いたくて 今はただ 思ひ絶えなむ とばかりを 人づてならで 言ふよしもがな
064朝霧。だんだん見えてくる 朝ぼらけ 宇治の川霧 たえだえに あらはれわたる 瀬々のあじろ木
065恋なんてしてないわ。/恋が名誉を傷つける 恨みわび ほさぬ袖だに あるものを 恋に朽ちなむ 名こそ惜しけれ
066花だけが知っている。 もろともに あはれと思へ 山桜 花よりほかに 知る人もなし
067春の夜の夢 春の夜の 夢ばかりなる 手枕に かひなく立たむ 名こそ惜しけれ
068いつか、今夜の月を思うだろう。 心にも あらでうき世に ながらへば 恋しかるべき 夜半の月かな
069川を彩る紅葉/僕にとってそれはそれではなくて。 嵐吹く 三室の山の もみぢ葉は 竜田の川の にしきなりけり
070どこにいたって さびしさに 宿を立ち出でて ながむれば いづこもおなじ 秋の夕暮れ
071風の訪れ 夕されば 門田の稲葉 おとづれて 蘆のまろ屋に 秋風ぞ吹く
072信じたりしないよ。君の言葉なんて。 音に聞く たかしの浜の あだ波は かけじや袖の ぬれもこそすれ
073その景色を隠さないで。 高砂の 尾上の桜 咲きにけり 外山の霞 立たずもあらなむ
074どうか忘れさせてと祈ったのに。 憂かりける 人を初瀬の 山おろしよ はげしかれとは 祈らぬものを
075空約束/はかない約束を信じている 契りおきし させもが露を 命にて あはれ今年の 秋もいぬめり
076遠く。雲のような白波。 和田の原 漕ぎ出でてみれば 久方の 雲居にまがふ 沖つ白波
077別れても/無駄だと知ってて横恋慕 瀬を早み 岩にせかるる 滝川の われても末に 逢はむとぞ思ふ
078睡眠不足。他人の恋路。 淡路島 かよふ千鳥の なく声に いく夜ねざめぬ 須磨の関守
079ほのかにこぼれる光と影と 秋風に たなびく雲の 絶え間より もれ出づる月の 影のさやけさ
080乱れた黒髪。物思いの朝。 長からむ 心もしらず 黒髪の 乱れて今朝は 物をこそ思へ

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.百人一首で100のお題百人一首
081声だけ残して消えた人。 ほととぎす 鳴きつる方を ながむれば ただ有明の 月ぞ残れる
082耐えられないのは涙だけ 思ひわび さても命は あるものを 憂きにたへぬは 涙なりけり
083こんなところにまで来たの? 世の中よ 道こそなけれ 思ひ入る 山の奥にも 鹿ぞ鳴くなる
084いつか明日になるはずだから 永らへば またこのごろや しのばれむ 憂しと見し世ぞ 今は恋しき
085四角い隙間。淋しい空白。 夜もすがら 物思ふころは 明けやらで 閨のひまさへ つれなかりけり
086涙の口実 嘆けとて 月やは物を 思はする かこち顔なる わが涙かな
087濡れた景色 村雨の 露もまだひぬ まきの葉に 霧たちのぼる 秋の夕暮れ
088一夜限りの恋だから 難波江の 蘆のかり寝の ひと夜ゆゑ みをつくしてや 恋ひわたるべき
089死んでしまえばいいのに。 玉の緒よ 絶えなば絶えね ながらへば 忍ぶることの 弱りもぞする
090色は変わらず 見せばやな 雄島のあまの 袖だにも ぬれにぞぬれし 色はかはらず
091霜降る夜/ひとりでおやすみ きりぎりす 鳴くや霜夜の さむしろに 衣かたしき ひとりかも寝む
092水底に隠された わが袖は 潮干に見えぬ 沖の石の 人こそしらね かわく間もなし
093どうかそのままと願うのに 世の中は つねにもがもな 渚漕ぐ あまの小舟の 綱手かなしも
094更ける夜。深ける冬。底に響く。 み吉野の 山の秋風 小夜ふけて ふるさと寒く 衣うつなり
095身の程知らずなゆめをみた。 おほけなく うき世の民に おほふかな わがたつ杣に 墨染の袖
096花嵐の庭。過ぎ行く時間。 花さそふ あらしの庭の 雪ならで ふりゆくものは わが身なりけり
097来ない人を待っている。 来ぬ人を まつほの浦の 夕なぎに 焼くや藻塩の 身もこがれつつ
098それは夏のしるし 風そよぐ ならの小川の 夕暮れは みそぎぞ夏の しるしなりける
099手のひらの中の世界 人もをし 人もうらめし あぢきなく 世を思ふゆゑに 物思ふ身は
100そんなものの過去にさえ ももしきや 古き軒端の しのぶにも なほあまりある 昔なりけり

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